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訪問記 – 有田焼 源右衛門窯

有田焼 源右衛門窯

2016年11月 HP「ギャラリー優美彩華きくち」に公開、そのHPに源右衛門窯さんをご紹介させていただいている旨のご挨拶を兼ねて訪問しましたところ、営業部部長さんにご案内いただきました。

源右衛門窯のHP「ギャラリー」にある「食卓の焼き物」から「青磁 木の葉文 洋食器揃」が目に留まっていましたので、まずはその作品を見せていただきました。

江戸初期に遺された丸尾古窯系青磁の高度な技術を、源右衛門窯が困難を克服して復元した青磁で、昭和50年、ニューヨーク・ティファニー社と共同で製作し、当時「Tiffany 源」というブランド名で発売したとのことでした。

源右衛門窯の皆様にとって、この「青磁 木の葉文 洋食器揃」は、かつて祖先がもっていた穏やかな日常感覚を呼び戻してくれる優しさを醸し出しているとのことで、私たちもついつい見入ってしまいました。

青磁 木の葉文 洋食器揃
洋食器揃

さて、源右衛門窯とは「古伊万里の伝統を現代に」ということで次のように紹介されています。

有田焼には、大きくわけて3つの様式があります。

「柿右衛門」様式は、乳白色の「濁手」釉と赤絵の美しい華麗な磁器で、輸出初期の花形として海外で高く評価されました。

「鍋島」様式は、鍋島藩の御用窯で焼かれた精緻で格調高い磁器で、幕府や諸大名、朝廷に献上されました。

「古伊万里」様式は、柿右衛門・鍋島系を除く幕末以前の有田焼すべてを含んでいます。
旺盛な時代感覚とバイタリティが赴くままの多様な絵付けが特長で、江戸期有田陶工の創造性が息づき、時代とともに美しく変貌する「古伊万里」ならではの魅力的な表情を秘めています。

現在、源右衛門窯では、本物の「古伊万里」を創った江戸陶工の精神の高みと手技、そして六代・源右衛門の遺志をしっかりと受け継ぎ、時代と暮らしを直視した磁器の機能美を追求。

日常食器からインテリア・工芸品まで幅広い分野の新作を開発するとともに、ハンガリーの名窯ヘレンドとのコラボレーションや、磁製万華鏡、磁製万年筆など新分野にも果敢にチャレンジし、時空を超えた「古伊万里」の美の創出をめざします。

古伊万里風 菊牡丹絵 万華鏡
万華鏡